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きのこ帝国もあいみょんくらい推してください

きのこ帝国もあいみょんくらい推してください

この夏、しつこいくらい街中で聴かされたあいみょんの「マリーゴールド」。あれってどのくらい売れたんだろうね?

あの70年代フォークのような辛気臭い歌が、そんな多くの人に求められてるように思えないんだけど、まぁあれだけパワープレイされてるんだから大ヒットしてるんだろうね。なんだろ?四畳半フォーク・リヴァイヴァルとかきてるの?

別にあいみょんが嫌いなわけではないんだが、ああいう歌を四六時中聴かされて「いいね!」と思える人はそんなには居ないんじゃないだろうか?ただ、日々の生活の中でふとした瞬間にあいみょんの歌が心に染みる時があって、そういう人が5年~10年かけて少しづつ増えていくのが正しい”あいみょん”ファンの拡がり方のように思う。

レーベルは、あいみょんのプロモーションにだいぶお金使ってるみたいだけど「マリー・ゴールド」のプロモーションに使った予算を回収できていなければ、次は無理矢理にドラマ出演させそうな予感がする。。。

そんなあいみょんへの余計な心配はさておき、今回の記事で伝えたいのは今年、結成10周年を迎え9月12日に約2年ぶりのアルバム「タイム・ラプス」をリリースした「きのこ帝国」のことについてだ。

 

じわじわ侵食する「きのこ帝国」とは

きのこ帝国は、いかにもアングラ・バンド的なそのバンド名からは想像つかない、ストレートに聴くものの胸に「グッとくる」歌を聴かせてくれるバンドだ。

フロントを務める佐藤千亜妃を中心にマイペースに活動を続けてきたきのこ帝国は、2016年公開され日本アカデミー賞を始め数々の映画賞を受賞した映画「湯を沸かすほどの熱い愛」の主題歌として楽曲起用され一気に認知を拡げることとなった。

その後目立ったタイアップもなく手厚いプロモーションも無いながらも、日常のふとした瞬間多くの人の心に染み込むきのこ帝国の楽曲は、その作品の良さに気づいた人を中心として、確実にその支持者を増やし続けている。

 

苦戦するジワ売れアーティストのプロモーション

きのこ帝国のような音楽性を持つアーティストは、何かしらキッカケが無いと一気にブレイクということにはならない。

一昔前であれば、印象的なCMや人気のドラマ主題歌に起用されれば多くの人にそのアーティストの歌は届き、気になった人がアーティストをチェックし楽曲を購入する。という一連の流れがあったが、音楽が売れない現在ではそのような売れ方を期待するのもなかなか難しくなっている。

星野源の「恋」やRADWIMPSの「前前前世」などは相当稀有な例で、それも、どちらの楽曲も誰がどんなシチュエーションで聴いても表層的には盛り上がることができるもので、きのこ帝国やあいみょんの作品のように聴くタイミングによって人の感情に働きかけるようなものでは無い。

 

プロモーション的に言えば”フック”があって”キャッチー”な作品であれば、とっても売りやすい。一般的なCMなら15秒、Youtubeの広告なら6秒で人の関心を掴むことを目指す。そんなプロモーション事情を考えると、じっくり聴き入って感情に働きかける楽曲は非常に部が悪いのだ。

だからまぁ、あいみょんのようにラジオや有線を中心にパワープレイ攻勢をかけるのは正しい売り方なのだが、楽曲をちゃんと聴いてもらいたいのはどのアーティストも同じわけで、レーベル側はどのアーティストを推すか、その力の入れ方は難しいところだろう。

人の耳を惹きつけるきのこ帝国の魅力

そういう事情を踏まえた上で、きのこ帝国の楽曲はジワ売れ系の作品でありながらも、バンドならではのフックをしっかり持っていると思える。

ギター、ベース、ドラムというロックの基本構成で、ポストロックやシューゲイザーといった、音楽好きでなければどんな特徴があるのかサッパリ判らない音楽性をベースにした、浮遊感のある独特の空気感を持ったバンドサウンドを届けてくれている。

音楽的フックというのは、キャッチーなサビやパチンコ台から流れるような騒がしい凝った音使いを連想しがちだが、実はドラムの一音やギターの一音でも十分に人を惹きつける事はできる。

そういう音が持つフックという点で見ると、歌い出すまでZARDの曲だか西野カナの曲だか聴き分けがつかない”あいみょん”の楽曲より、ギターやドラムのアンサンブルで楽曲の世界に引き込むきのこ帝国の方が、断然人の耳を惹きつけやすいはずだ。

 

散々あいみょんを引き合いに出してしまったが、いずれにせよいつどんなタイミングで楽曲に出会うかによって受け取り方が変わってくるアーティストであるので、リスナーとの出会いの機会は多いに越した事はない。

この記事が、一人でも多くの音楽ファンときのこ帝国との出会いになれば幸いである。

(ちょろっと@遊び人)

 

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