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ROTTENGRAFFTYが結成20年を前に武道館を踏む意味

ROTTENGRAFFTYが結成20年を前に武道館を踏む意味

来年結成20年となるROTTENGRAFFTYが、来る10月3日キャリア初となる武道館公演を予定している。

今年2月に約5年ぶりとなるフルアルバム『PLAY』をリリースし、全国47都道府県を巡るツアーのファイナルを飾る武道館公演は、彼らが到達し更に進んでいく上で確かな通過点となるだろう。

武道館など今どきデビュー間もない駆け出しアイドルでも、動員さえ満たせれば気軽に公演できるお手軽感があるが、いままで数々の名だたるロックバンドがその舞台で歴史を刻んできた。

その舞台に結成20年を前にしたROTTENGRAFFTYが立つことは、ファンとしても感慨深いものがある。

 

国内ラウドシーンを繋いだROTTENGRAFFTYの存在

前回お伝えしたDIR EN GREY同様、国内のラウドミュージックシーンが死滅した90年代後半から現在に至るまで、日本独自の”ミクスチャーロック”という定義のぼんやりしたカテゴリーに括られながら活動してきたROTTENGRAFFTYは、ラウドな音を求めるオーディエンスに応える楽曲とパフォーマンスを提供してきた。

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1999年の結成以来、大手レーベルからメディア流通のバックアップが得られない状況にあっても、常にオーディエンスに向けて自分達の音楽を示し続けてきたROTTENGRAFFTYは、確実に現在の国内ラウドシーンの復興に貢献していると思える。

 

ROTTENGRAFFTYらしさを示し続ける強さ

90年代から2000年にかけて世界のラウドロックシーンはHIPHOPやテクノと融合し大きな変容のうねりを見せていたが、国内ではジャパニーズ・ヘヴィメタル・ブームが消え去ると共にラウド系音楽のラベルを貼り替え、新たなマーケット開拓を模索した。

 

結成当時から様々な音楽要素を取り入れたエッジの効いたラウドロックを聴かせていたROTTENGRAFFTYは、マーケットも貧弱な「ミクスチャーロック」という新興カテゴリーを冠され、ミクスチャーロックを代表するDragon Ashと共に独自の音楽性を示し続けた。

ベースとなる部分はヘヴィメタルとラップ、HIPHOPを融合させた”ラップコア”と呼ばれるもので、Rage Against The MachineやRed Hot Chili Peppersの流れを汲むものだが、ROTTENGRAFFTYの楽曲はラップコアの上に更に一つ日本人らしいメロディアスさを含んだオリジナリティを感じとることができるものだ。

ミクスチャー・ロックの中でもDragon Ashよりヘヴィでラウド志向なROTTENGRAFFTYは、かつてジャニーズ・ヘヴィ・メタルブームを支えていたラウド・ロックファンの熱い支持を得ていたが、ROTTENGRAFFTYを受け入れるマーケットは拡がりを見せず、アンダーグランドにおいて、ファンの期待を裏切らない確かなバンドとして15年以上に渡り活動してきた。

 

国内ロックフェスの浸透とともに生きたROTTENGRAFFTY

2000年以降、フジロックやロックインジャパン、サマソニなど毎年恒例となった大型ロックフェスがいくつも開催され、出演するアーティストも大半は国内アーティストが担い大きな動員が得られるようになっている。

そんな国内フェスの中でもメタルやハードコアなどを好むラウドミュージックファンが多く集まるフェスは、10-FEETが企画主催する『京都大作戦』である。

 

2008年から京都で毎年開催されている『京都大作戦』には、今やアリーナクラスの動員を誇るSiMやMAN WITH A MISSIONなどが出演し、年々その規模を拡大している。10-FEETと同郷で同年代であるROTTENGRAFFTYは、Dragon Ashと共に開催初年から常連として出演している。

リリースの無かったこの5年間も毎年出演を重ね、それもただ出演するだけでなく主催の10-FEETに次ぐメインアクト並みの扱いで、とにかく「音楽を体全体で受け取りたい」タイプのオーディエンスを満足させるパフォーマンスを続けてきた。

京都大作戦の他にも、日本各地で開催される音楽フェスのステージに立ち、ついには自分たちが主催するロックフェス「ポルノ超特急」を5年に渡り開催している。

ROTTENGRAFFTYが向かう武道館のその先

多くのファンを集め楽しませ続けてきたROTTENGRAFFTYが、そのキャリアにおいて初めて武道館に立つというのは「今更?」という気もするが、まだそのステージに立っていないのであればそこは踏んでおかなければならない。

 

ロックバンドにおける1塁ベースのようなもので、武道館のステージを飛び越えて次には進めない感じがある。

国内のドームやアリーナからマディソン・スクエア・ガーデンやウェンブリー・アリーナといった海外の有名な会場まで、ROTTENGRAFFTYが立ちファンを沸かすことができるところは、まだまだ沢山ある。

ROTTENGRAFFTYが武道館を超え、更に大きなステージで暴れまわるのを楽しみにしている。

 

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