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悪魔に魂を売った「あの娘」の話

悪魔に魂を売った「あの娘」の話

私の好きな与太話に、伝説のブルースマン「ロバート・ジョンソン」が悪魔に魂を売ってギターが上達した。という話がある。

悪魔と取引しただけあって彼は27歳の若さでこの世を去っているが、彼の残したブルースナンバーはエリック・クラプトンやレッドツエッペリン、ストーンズなど多くのロックアーティストに影響を与え、今も続くロック文化の礎となっている。

私がこの話を好きな理由は、単なる与太話ではなく「短い期間で尋常ならざる成果を掴むには、それなりの代償を払わなければならない。」というひとつの真理を示しているように思えるからだ。

 

昨今の風潮として「努力は必ずしも報われることは無い。」という考え方が一般的だが、多くの人が行う「努力」には通常であればリミッターがかかっているものである。多くの人は、周りに迷惑をかけることなく、公序良俗に反しない範囲の中で、自身の心身を壊さない程度に「努力」するものだ。

だから努力と引き換える代償も精々が「睡眠時間」や「体力」程度で、代償と成果が等価交換であると考えれば、それなりの努力ではそれなりの成果しか得られないという至極真っ当な答えにたどり着くのでは無いだろうか。

自分の望むものが高くまた時間が限られているならば時に「度を越した努力」が必要となる。その度を越した状態とは、ある種「外道」に落ちた状態であり、人として度を越すことなく努力を続ける者には「悪魔に魂を売った」ように見えるのかもしれない。

度を越した努力の代償

思わせぶりなタイトルを掲げているが、この記事を読んでいる方はどの「娘」を思い浮かべただろうか?

今年の芸能ニュースは、秋元康が作り上げたアイドルシステムの欠陥を浮き彫りにするスキャンダルが大々的に報じられる中、1年前にももクロを脱退した有安杏果が芸能活動を再始動するというニュースが届いた。

 

未遂とはいえ、名の知れたアイドルグループのメンバーが複数の男性に襲撃されながらも”誰もお咎めなし”という芸能村のアンタッチャブルな存在を感じさせる大スキャンダルが泥沼化する中で、個人事務所で再スタートを切る有安杏果については各メディアが「何を書いても許される。」とでも言わんばかりの”飛ばし記事”を乱発し、メディア腐敗を露呈させる様相を呈している。

一見、相反する2つのニュースの中で私が関心を持ったのは、どちらにも共通するアイドルの尋常ならざる躍進についてだ。

有安杏果の度を越した活躍

先ずは先述した有安杏果である。ももクロを脱退し1年余りで個人事務所において芸能人として再スタートを切ることを発表した。

彼女を知る人は彼女が「努力の天才」であることは知っているだろうが、ももクロを脱退するまでの約2年余りの期間で、大学に通いながら単位を落とすことなく、季節ごとの数万人規模のライブを含むアイドルグループとしての活動をこなしつつ、楽器もろくに弾けないまま自身で作詞作曲した楽曲をリリースし、1万人規模のソロコンサートを2度成功させている。

 

度を越した努力の末に「普通の人間では成し得ない結果」を出した彼女が払った代償とは、自分を守り支えてくれた人たちとの決別だったのかも知れない。

「努力」と呼ぶには余りある活躍を見せ、そのままの勢いでグループを脱退し芸能界をもドロップアウトした彼女は、たった1年ほどでステージに戻ってくる。

荻野由佳の度を越した躍進

そして注目すべきもう一人は、有安杏果が尋常ならざる活動をしていた同じ時期、件の大スキャンダルに見舞われている地域アイドルグループ”NGT”において尋常ならざる大躍進を遂げたメンバー、荻野由佳である。

10代半ばから何度もオーディションに落ち続けながら2015年にNGT48に加入し、2016年の「45thシングル 選抜総選挙」では95位という順位につけながら、翌年行われた「49thシングル 選抜総選挙」において速報時点で1位、最終的に5位となり初の選抜入りを果たした。

 

AKBグループでも、とりたててメディア露出の多くないNGT48のメンバーでありながら、2年余りでグループ全体のトップに迫る勢いの源はなんなのだろうか?

勢いはそのまま、今年行われた選抜総選挙においても4位という結果を残しているのだが、この度のスキャンダルにおいて、その目ざましい躍進ぶりが疑惑の裏付けとされている。

問題を孕む秋元康のアイドルシステム

実際、秋元康が作り上げたアイドルシステムは、ファンがお金を使っていくらでも購入できる票をどれだけ集めたか?によってグループ内の順位が決まるというシンプルなシステムであるがため、様々な問題を生み続けている。

得票のための手段を問わないこのシステムの上では、アイドル本来の歌とダンスのクオリティを上げて多くの人を魅了しファンを増やす。などというのは最も時間のかかる手段となる。短い期間でより多くの票を集めたければ、歌やダンスのレッスンなど時間の無駄だ。

どれだけ多くの財力のある”太客”と密なコネクションを持ち、どれだけ”出資”させるか。世の中のトップセールスマンなら誰もがやっている営業スタイルだ。

 

こんなもの、ちょっと考えれば分かりそうなものだが、ファンはわかった上でそのシステムを利用し、そこで年端もいかない少女達が互いの営業力を競い合い、票を奪い合うのを楽しんでいるのだから相当に悪趣味だ。

そんなシステムの中で、大躍進を遂げるための「努力」とはどのようなものか?その中身が芸能とはかけ離れたものであることは、自ずと分かるだろう。

「短い期間で尋常ならざる成果を掴むには、それなりの代償を払わなければならない。」

彼女達は共に「悪魔に魂を売る」かの如き行動の末に、短い期間でそれぞれの望む成果を得た。

その形はどうあれ、一度外道に堕ちた者は腹をくくっているので、ちょっとやそっとで折れたりはしない。

悪魔に魂を売ったと思える二人の活躍に”いろんな意味で”注目していきたい。

(ちょろっと@遊び人)

 

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